間違いだらけの精神医療:うつ病は薬では治らない

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zoom RSS 統合失調症の原因(ある同級生)

<<   作成日時 : 2015/08/21 13:29   >>

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ある同級生のこと(統合失調症の原因)

私が中学に入学したのは1971年である。思春期の始まり、多感な時期である。
入学早々、大久保清の事件がニュースになり、それは随分、気の滅入ることであり大いに苦悩した。前年にハイジャック事件や大阪万博があり、この年にドルショック、翌年には浅間山荘事件があり、中学3年の時にはオイルショックが起こった。ベトナム戦争は徐々に終結に向かっていった。

それらのニュースは良く覚えている。
赤軍派メンバーの名前など今でも諳んじているほどだ。新聞は読んだが、勉強は全くしないのでそういうことは記憶に残っている。
彼らも世界の平和や人々の幸福、自由と平等を目指していたはずなのに、なぜあんなことになってしまったのか?

連続婦女暴行殺人事件も集団リンチ殺人事件も、私にとっては深刻な問題であり子供なりに真剣に考えた。中学1年ではあまりに重すぎる課題ではあったが、勉強にはなった。

2つの事件が起こった群馬には何の因果か仕事の転勤で移住し、30歳〜40歳までそこで過ごすことになった。

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私の中学は主に2つの小学校から来た生徒が一緒になった。団地の中の新設校であり、4期目ということになるはずだが、校舎は前年に出来たばかりでまだ新しかった。

その時に私とは別の小学校から来たある女生徒を一目見て一目ぼれした、という話ではなく、将来的にあの子は精神分裂病になるに違いないとハッキリ感じた、というよりわかったのである。

既に表情や姿勢、しぐさにもその兆候(というより症状そのもの?)は現れており、背後に親の様子や家庭環境も透けて見えるようだった。もちろん親には会ったことも見たこともない。

透視能力などあるわけでもないが、子供というのはしばしばそういうものである。
既に若干名は精神分裂病の患者のことも噂には聞いたことがあったし、その家族的背景や成育歴など、知ることはごく僅かでも、ある程度の察しがついていた。

一般的に統合失調症の親は一見きわめてマトモでむしろ立派に見える。その子供もまた発症するまでは多くの場合、マトモすぎるくらいマトモである。少なくともたいていの場合はそう見える。
家庭の中を覗いて見たとしても、やはりそう見えるかもしれない。

虐待というのには当てはまらず、普通は暴力はないし言葉の暴力でさえなく、敢えて言うなら有害感情の暴力か。

統合失調症の親は必ずしも愛情がないわけでも薄いわけでも与えないわけでもない。どちらかと言えば愛情を与えて剥ぎ取るのである。その分を取り返すかのように、というよりも利子以上の分も暴利を貪る高利貸しの如く。

もちろんそれだけが原因ではないのだが。

納得がいかない人は、失恋を考えるとわかりやすいかもしれない。
ただ単にこっちが好きでも相手にその気なし、脈なし、つれない態度や返事だけなら、ガッカリしたり落ち込んだりもするだろうが、それほど傷つくわけではないしあっさりと諦めもつく。またしばらくして口説けば相手も気が変わるかもしれないし、こっちも執着はしていないので他の人にすれば良い。

ひどく傷つく場合は相手にも愛情があり、それなりに深い相互的な恋愛感情に基づく精神的な関係があった場合である。別に嫌われたわけでもなく、単に相手が心変わりしただけでも激しく傷つくことは経験のある人ならわかるだろう。
それは幼児期のトラウマの再現でもある。恋愛関係は常に転移・逆転移関係でもあるのだ。陰性転移と陽性転移はコインの裏表のようなものでもある。

『サリヴァンの精神科セミナー』みすず書房にはこうした会話がある。少し引用してみる。

ライコフ
そうね、今はやる時じゃないが、いつかは、例えば自我変化を起こす自我容量の水準が何であるかを論じたい。これは僕自身のためでもある。僕が何年かを共に過ごした統合失調症の家族の全部だが、家族も患者とまさに同程度にクレージーだというのがほんとうだ。思考障害も同じことだ。R.D.レインなどが出している膨大な資料はもう古い。家族の中では実際に統合失調症が全く正常(ノーマル)だということは、われわれの多くがたぶん前から知っている。しかし、父親、母親、きょうだいたちが(患者と同じように)精神科病院の同じ病棟に入院していない事実をどう説明する? あの連中はクレージーなのに(普通の人間が)するとされることは全部している。自我能力がそれを可能にしている。なぜか思考障害の封じ込めができている。
クヴァニース
−−もう終わる時間だよ。


というわけで、話が佳境に入ってきたところで対談は終わっているのだが(時間の問題じゃないだろ)、少なくとも中学1年の時の私はそこで思考停止にはしなかった。
R.D.レインの『引き裂かれた自己』を読んだのは高校に入ってからであったが。

幼児期において、特に認識主体と客体、自分と他者、自己と対象、睡眠と覚醒、現実と幻想といったことが、十分には区別がついておらず、まだまだ未分化で自我が確立していない(一次過程が優位な)段階で、極端な愛情剥奪を受けると、大人になってから(多くは思春期〜青年期)ちょっとしたショックな出来事やストレスや不適応など、些細なことでもあっけなく精神が崩壊し統合失調症を発症する。

しかし幻覚・妄想といえども脳の異常によるものではなく、普通の人には無いことが起こるわけでもなく、生後数か月レベルの幼児の精神構造への退行・固着である。普通の幼児の精神状態と違って、はるかに強大な不安や恐怖に支配されたものだが。内面化されたトラウマの再現でもある。

十分に自己が確立した人なら、覚醒時には意識から排除できており、睡眠時に悪夢のような形で起こるようなものである。寝ぼけているときに幻覚・妄想があるのは普通の大人でも普通のことだ。

統合失調症の状態は、もちろん寝ぼけているのとは違うのだが半覚醒状態と言えなくもない。

解離された感情や衝動、情動、欲動などが再び覚醒時の意識の中に侵入し、自己を支配してしまい、抗いようもく対象化不可能になってしまう。
先に述べたような、未分化な段階の精神構造への退行であるが、それも全面的に退行するわけではない。

愛情を伴った承認が得られなければ、感情・感覚、認知・認識や思考も、自分のもの、確かなものにはならないのだ。一旦、確立したかのように見える自我や対象関係も、極めてあやふやで脆いものでしかなく、あっけなく崩れてしまう。

先に「些細なことでもあっけなく、崩れてしまう」と書いたが、それは一般的に言えば、もしくは傍から見ればということであって、当人にとっては生死を分ける崖っぷちの瀬戸際、文字通り死活問題である。

例を挙げるなら、お店のバイトを始めたが、「いらっしゃいませ」が上手く言えないなと。

それは最後の審判、死刑宣告であり、人間社会からの抹殺、世界からの排除であり、二度と昇らぬ日が沈む。
それには幻覚・妄想ではなく十分な現実に即した理由がある。
まだ若いのに…というのは、申し訳ないがハッキリ言って素人の浅はかさ。

生きるか死ぬか。実際に自殺する者もいる。生きるのか!?…、然らば精神の自我の崩壊。

私は独力で統合失調症≪精神分裂病≫(の少なくともその殆ど)がPTSD・心的外傷後ストレス障害であることを「発見」していた。中学、高校の時はfぼろげではあったが大学の頃はかなり明確にはなっていた。もちろん上に述べたことが全てではない。
独力とは言っても独自ではなく、もちろんずっと昔からそういうことを発見していた人はいたが、それが一般の精神科医には理解できず少数派だったということである。今は極少数派だけど。


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とてつもない芸術的表現をする子供もたまにはいるし、それは自分の中になければ表現できないはずで、少なくとも他者には伝わらないはずだ。その感性は子供自身のものであるより大人の投影という面も大いにあるだろうけど。

私に関してはそのような才能はからっきしなかった。もしかするとないではなく発揮できなかったのかもしれない。引き出す環境があったら発揮できるわけでもないだろうけど。
私に限らず殆どの子供はそうなのかもしれない。

当然のことながら、もちろんその女生徒に対する感性や認識も私自身の投影という面はあった。

ちょっと自慢になってしまうのかもしれないけど…、今わかっていることの多くは基本的には当時もわかっていた気がする。というより子供というのはそういうもんだ。

私自身はそれから40年以上、そのままの延長で来ているだけである。治療法を身に着けたのは、それから20年ほど後だが。

精神科医とて子供の頃は同様の感性や洞察、そうした才能・才覚があったのではないだろうか? 
いつの間に「心を折った」のか? あるいは徐々に認知がねじ曲がったのだろうか?

おそらくは本人も気づかないうちに。

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結局、彼女とは3年間同じクラスになったことはなく、話したこともないし声を聞いたことさえ多分ないし、何らかの噂を聞いたこともない。彼女とのかかわりは同級生というだけで、廊下ですれ違ったり校庭で見かけたりする以外の関係はない。

小さい中学だったので、何がしかの問題を起こしたり奇妙な面を露呈すればもちろん周囲に伝わるはずだし、そうでなくとも殆どの生徒のことは何かと噂にはなり、決して目立つ方ではなかったが私のことを全く覚えていない同級生も多分いないはずである。

彼女は存在感薄く全く目立たず殆ど話題にもならず、3年間特に問題になるようなこともなかったに違いない。教師ならもしかすると病気に関して何がしかのことを知っていたのかも知れないが、そのような教師がいたとも思えない。要するにその段階ではまだ発症していないはずである。

彼女は高校には進学したはずだけど、どこに行ったのかも知らないし、その後の消息も知らなかった。中学卒業以来、記憶には鮮明に残っており、(自分の頭のハエも追えないくせに)頭のどこかでは薄々とはいつも気にかけて心配もしていたが、その後30年ほど最近まで噂を聞くこともなかった


最近(といっても数年前)同窓会をやるために同級生の消息を調べた折に、同級生の一人から聞いたことは…

「確か…、随分前に親に殺されて事件になった」というのである。

やっぱりそうか…、そういう結果になってしまったか…と。
さすがにそこまで具体的な予想をしていたわけではないのだが。

詳細はいまだにわからないが、やはり発症し精神科を受診して入退院はしていたようである。
大学に進学したのかどうかも知らないが、察するにおそらく仕事も結婚もできず、ひたすら精神的に追い詰められていたのではないかと思う。
おとなしく気の弱そうな子だったが、親に対する暴力くらいはあったのかも知れない。(窮鼠猫を噛む)


私は大学以来地元からは離れていたし、新聞もテレビも見なかったので事件については知らず、同級生とはそれなりに付き合いを保っていたが、彼女の噂も全く聞いてはいなかった。

皆そのことは知らないか、もしくは隠ぺい記憶のようになっており、そのひとりの同級生以外は誰も彼女のことを口にするのは聞かなかった。
首都圏近郊だし住宅地として発展した場所なので、殆どの同級生は地元からそう離れていないのに。話を聞いた同級生でさえ記憶ははっきりしていない様子だった。

彼女と小学校も同じだった友人に聞いてみたら、彼も地元からは離れており、やはり亡くなったことは知らず、彼女のことは中学の頃は覚えていないが、小学校の時の様子は良く覚えていた。
子供の頃は利発で良い子で真面目で優秀だったという。中学の時はそうでもなかったけど。


私が初めてフロイトを読んだのも、日本医師会会長・武見氏の「精神科は牧畜産業発言」を知ったのも、中学の時である。向精神薬害についてもごく基本的なことだけはわかっており、精神医療の現状についてもある程度の察しはついていた。
精神疾患についての専門書もいくらか読んだことはあるが、「こいつら何にもわかってねー、クソの役にもたたねぇ」ので、それ以降は読んでいない。後に専門学校の試験や国家試験もそれだけでクリアした。

従って、精神科医になりたいなどと思ったことは一度もないが、紆余曲折あって20代後半には精神医療関係に従事することにはなり、現在に至る。
もちろん自分自身のこともあるが、彼女のことも無関係ではない。


ついでの話だが、一目ぼれというか気になった女の子は、いかにも家庭環境も良さそうだった。
30数年後同窓会で会ったときには、私も幹事をやったのでずいぶん感謝された。この人とも同じクラスになったことはなく、話をしたのはその時だけである。
あまりデキは良くなかったはずだが、いかにも幸福な家庭をもっているようだった。

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 東京精神心理研究所
精神疾患、PTSD、神経症を克服するための確かな手技・手法を持っています。

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